EM・1の原液は輸送などに耐えられるように、ボトル内の菌の活性度を抑えた状態で出荷しています。つまり微生物が半分眠っているような状態です。その状態で使用するのではなく、一旦目を覚まさせるとともに菌数や代謝物を増やして活用しようというのが「活性液」の考え方です。
EM・1の原液にエサとなる身近な有機物を投入し、利用用途に応じてEM・1を活性化する方法があり、それぞれ呼び名があります。
<基本編>
- EM活性液:糖蜜をエサ(栄養源)にしてEM・1に含まれる菌体を活性化させた液。
<応用編>
- EMストチュウ(EM5):ストチュウ(酢と焼酎)にEM・1と糖蜜を加えて発酵させたもの。
EM・1の中に含まれる酢酸やアルコールなどの代謝物含量を高めたものになります。
- EM青草発酵液肥:収穫残渣や雑草など青草をEM・1と糖蜜で発酵させたもの
※ 摘果した果実などをEMと糖蜜で発酵させたものを特にEM果実酢と呼びます。
- 米のとぎ汁EM発酵液:米のとぎ汁をEM・1と糖蜜で発酵させたもの。
※ 米のとぎ汁EM発酵液は、家庭菜園などに最適です。
詳しくは弊社発行のパンフレットなどを参考にしてください。
これらの液体は、EM・1の原液とまったく同じものではありませんが、コストをあまりかけずに栽培環境の微生物相の改善を目的に使えます。
ここでは基本的な10倍活性液を説明します。EM・1の原液や糖蜜が多いほど作りやすく、安定しますが、慣れてくれば、EMや糖蜜の量などを減らしてもかまいません。
注意1:活性液を作製する専用装置が多数市販されています。詳しくは、EM販売店にお尋ねください。また、作製・使用方法は、各装置のマニュアルに準じてください。
注意2:EM活性液は、EM・1を活性化させることを目的にしています。EM・1の原液の量が増えるわけではなく、乳酸菌や酵母の比率が高くなるなどバランスが変ってきます。
農業分野では2回以上の活性化は充分な効果が期待できませんので、1回までにしてください。
1) 材料
| EM・1™ |
1L |
| 糖蜜 |
1L |
| 水(塩素の無い水) |
8L |
※水道水の場合は、浄水器を通すか、または一昼夜汲み置きし、塩素を取り除いたほうが良い
2) 作り方
-
1.糖蜜を溶かす
1Lの糖蜜を3Lのお湯(40〜50℃)でよく溶かして、糖蜜希釈液を作ります。
※古い糖蜜や品質の悪い糖蜜を使う場合、この時点で煮沸 して雑菌を死滅させた方がよく発酵します。
2.混合
その後水を5L入れます。その水温が40℃以上でないことを確認してから、EM・1を1L入れ、よく混ぜます。合計10LのEM・糖蜜混合希釈液ができます。
3.保管
それを密閉容器(ポリ容器など)に入れ、1日の温度変化が少なく暖かいところに置く。(最適気温25〜30℃)ガラス容器は破裂することがあり、危険ですので使用しないでください。
EM・1の10Lポリ容器が適しています。
ポイント:特に初期の2〜3日を35〜39°に温度を保つと発酵がスムーズになります。
保温の工夫:初期温度を確保するために電気毛布や使い捨てカイロなどを利用する方法もあります。使い捨てカイロは密閉容器に2〜3ヶ張りつけて、毛布などでくるみます。

- 4. 発酵期間
1〜2日経つと発酵し、容器が膨らんだらフタをゆるめてガス抜きをしフタを締めます。その後再度容器が膨らんだらくり返します。でき上がりの日数は、夏場で7日前後、冬場で10〜14日前後が目安ですが、地域や発酵場所により異なりますので十分観察してください。
5.完成
でき上がりの判定基準は、甘酸っぱい発酵臭です。また、pHは、3.8以下です。保存期間は約1ヶ月可能ですが活性化した状態で使用することを目的にしていますので、完成したEM活性液は、早めに使い切ってください。
6.保存場所
1日の温度変化の少ない暗所が最適です。
pH測定器の紹介(購入は理化学機器商社等)
・ 試色pH試験紙(pH3.2〜5.6の範囲用)
・デジタルpHメーター
1)材料
| EM・1™ |
1L |
| 糖蜜 |
1L |
| お酢 注2) |
1L |
| 焼酎 注2) |
1L |
| 水(塩素の無い水) 注1) |
10L |
注1): 水道水の場合は、浄水器を通すか、または一昼夜汲み置きし、塩素を取り除いたほうが良い
注2): お酢と焼酎の代わりに「AL-V※」(醸造アルコール+醸造酢)を使用してもよい。
この場合は、水:糖蜜:AL-V:EM・1=10:1:1:1
※岐阜アグリフーズ株式会社 岐阜県各務原市 TEL 0583-84-1245
2) 作り方
活性液に準ずる
EMストチュウ、EM青草発酵液肥やEM果実酢、米のとぎ汁EM発酵液などEM活性液はEM・1原液に比べ乳酸菌と酵母などの比率が高くなっています。またアルコールや有機酸、エステルなどが多く含まれ、栽培環境の微生物相の改善を促進します。
基本的には、EM・1原液と同様の使い方で、植物体がある場合は1000倍に薄めたものを散布し、土壌に散布する場合は濃くてもかまいません。